今日の記事、ざっくり言うと・・・

  • 日本医療労働組合連合会(医労連)が「2017介護施設夜勤実態調査」の結果を発表
  • 多くの施設で、夜勤を「2交替夜勤」で回しており、全体の約9割が「2交替制」を採用している
  • 81.1%の施設では勤務時間が16時間以上の夜勤となっている

写真と記事の内容は関係ありません。

日本医療労働組合連合会(医労連)が「2017介護施設夜勤実態調査」の結果を発表しました。

本調査は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、小規模多機能型居宅介護事業所、看護小規模多機能居宅介護事業所、短期入所施設の全国165の施設を対象に行われたもので、介護職場の実態がよくわかる資料となっています。

本調査では、多くの施設で、夜勤を「2交替夜勤」で回している実態が明らかになりました。具体的には9割が「2交替制」としており、うち81.1%の施設では勤務時間が16時間以上の夜勤となっているとされています。これは変形労働時間制を利用しているのでしょうが、「ただでさえ負担の大きい夜勤を16時間にもわたって行うことは想像以上に過酷」と医労連も問題視しています。また、仮眠室のない施設も半数にのぼり、1か月あたりの夜勤の回数も4回を超える職員が全体の4割を超えることも報告されています。

一方で、事業所からは人手不足や募集をかけても集まらないといった状況を耳にします。人手が足りないため、一人当たりの負担が増し離職が発生するという悪循環になっている場合もあるようです。

参考リンク

介護施設夜勤実態調査(医労連HP)

MORI社会保険労務士・行政書士事務所(千葉県千葉市)では、日々生じる従業員に関する問題やちょっとした労働法に関する疑問、他社事例について、気軽に電話やメールで相談できる「労務相談」業務の依頼を受託しています。もちろん労働時間に関するご相談、給与計算(年末調整)、労働・社会保険、就業規則、各種許認可業務等も対応します。

toiawase