今回の記事、ざっくり言うと・・・

  • 今年10月から義務化されるストレスチェック制度の導入マニュアルの簡易版が公開された。

stress今年12月から改正労働安全衛生法に定められた「ストレスチェック制度」が施行されます。

「ストレスチェック」とは、ストレスに関する質問票(選択回答) に労働者が記入し、それを集計・分析することで、自分のストレス がどのような状態にあるのかを調べる簡単な検査で、労働者が 50 人以 上いる事業所では、毎年1回、この検査を全 ての労働者に対して実施することが義務付けられます。

そのため、厚生労働省では、施行日に向けて多くの資料を作成・公表してきましたが、このたび、より手軽さを重視した「ストレスチェック制度簡単導入マニュアル」が公表されました。この資料は、導入から実施にあたっての注意点までのポイントが8ページとコンパクトにまとめられています。

たとえば、導入前の準備として、次のことが必要とされています。

  • 会社として「メンタルヘルス不調の未然防止のためにス トレスチェック制度を実施する」旨の方針を示しましょう。
  • 次に、事業所の衛生委員会で、ストレスチェック制度の実施方 法などを話し合いましょう。
  • 話し合って決まったことを社内規程として明文化しましょう。 そして、全ての労働者にその内容を知らせましょう。
  • 実施体制・役割分担を決めましょう。

今年の11月までに健康診断が済んだ会社では、来年の健康診断時に初めて実施することになるケースが多いでしょう。そう考えるとまだ余裕があると感じるかもしれませんが、規程案を作成し、衛生委員会で揉んで完成させ、さらに医師等のストレスチェック制度の実施者の選定などの時期を考えれば、スケジュールを立てたうえでの早めの準備が大切です。

本資料はポイントを絞ったものですので、実施事務従事者の研修用の資料などで活用できると思いますので、参考にしてください。

■関連リンク

メンタルヘルス対策等について(厚生労働省HP)

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