今回の記事、ざっくり言うと・・・

  • 千葉県内の民事上の個別労働紛争 相談件数は増加傾向が継続して半期統計において3期連続で過去最高値を 更新
  • 民事上の個別労働紛争相談の内訳は、『いじめ・嫌がらせ』が 1,270 件で 32.1%と最も多く、、続いて『解雇』が 585 件で 14.8%

 

image196千葉労働局が「個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律」 に基づく個別労働関係紛争解決制度の平成 27 年度上半期(平成 27 年 4 月~平成 27 年 9 月)の施行状況をとおり取りまとめ、公表しました。

そこで、今回は、まず、相談、助言・指導、あっせん件数からみていくことにしましょう。

  • 総合労働相談件数 20,472 件(前年同期比 3.1%減)
  • 民事上の個別労働紛争相談件数 3,954 件(前年同期比 5.9%増)
  • 助言・指導申出受付件数 197 件(前年同期比 10.9%減)
  • あっせん申請受理件数 48 件(前年同期比 17.2%減)

まず、総合労働相談件数は、減少したものの「高止まり傾向を示しています」と千葉労働局は分析しています。これらの相談のうち労働基準法等法律違反に係るものを除く民事上の労働 紛争に係る相談は3,954件で、前年同期に比べて220件増加(前年同期比5.9% 増)し、相談全体の 19.3%を占めました。

次に、民事上の個別労働紛争 相談件数は増加傾向が継続して半期統計において3期連続で過去最高値を 更新しました。

そして、助言・指導申出件数、あっせん申請受理件数は減少しました。あっせん等の処理状況については、取下げ等によって終了した 事案を除いて、労働局長の助言・指導制度では 192 件、紛争調整委員会によ るあっせん制度では 34 件でした。このうち紛争解決した事案は、労働局長の 助言・指導制度では 96 件(解決率 50.0%(前年同期 49.5%))、紛争調整委員会によるあっせん制度では 17 件(解決率 50.0%(前年同期 40.4%))でし た。

民事上の個別労働紛争相談の内訳は、『いじめ・嫌がらせ』が 1,270 件で 32.1%と最も多く、前年同期同様に3割を超えています。続いて『解雇』が 585 件で 14.8%の順になっています。なお、『いじめ・嫌がらせ』の 1,270 件は半期統計においての過去最高値となっています。

関連リンク

平成27年度上半期 個別労働関係紛争解決制度施行状況(千葉労働局HP)

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