image098(今度就職を控えた大学生に対してお話しする機会がありまして、なにかいいネタがないかと思ったら、)大阪商工会議所が在阪中小企業の経営者・従業員を対象に、「上司・先輩に聞く!新入・若手社員に対する意識調査」を実施し、結果を公表しました。

今回は、本調査の中の「新入・若手社員の能力の特徴」を取り上げて、近年の若手社員の実態についてみてみたいと思います。これは、「現在、職場に入社 1~3 年目の新入・若手社員がいる」と回答した上司・先輩社員 231 名を対象に、「新入・若手社員の能力について」を尋ねたというものです(複数回答)。

まず、得意な分野として多く挙げられたのは次のものでした。

  1. 「規 律 性」(76.3%)
  2. 「傾 聴 力」(64.7%)
  3. 「情況把握力」(59.5%)

一方「苦手」な分野としては、次のものが挙げられています。

  1. 「創造力」(72.8%)
  2. 「働きかけ力」(71.6%)
  3. 「課題発見力」(65.1%)
  4. 「計画力」(65.1%)

このようにしてみると、得意な分野として挙げられたものは「静」的なイメージのものといえるのではないでしょうか。ルールを守り、聞き上手で状況把握に優れている。これだけでもできるのであれば立派なものだと思います。

一方、苦手なものとして挙げられたものは、「動」的なイメージのものといえるでしょう。状況把握した上で自ら動き出す、状況から課題を発見し、それを解決につなげるために必要な能力です。はたしてベテラン社員でもどれだけこれらの能力を持っているのかどうかは置いておくとして、むしろ企業が新入社員であっても「即戦力」となるような人材を求めているということを表しているように思われます。

■関連リンク

2014年度 「上司・先輩に聞く!新入・若手社員に対する意識調査」の結果について~「ゆとり世代」新入・若手社員の主体性や発信力に対する評価やや高まる~(大阪商工会議所HP、PDF)

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