今回の記事、ざっくり言うと・・・
- 厚生労働省が平成25年3月に卒業した新規学卒者の卒業後3年以内の離職状況について取りまとめ、公表
- 高校卒業者の40%以上、大学卒業者の30%以上が、卒業後3年以内に離職している
- 産業別卒業後3年以内離職率のうち離職率の高い産業は、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業の順
厚生労働省が平成25年3月に卒業した新規学卒者の卒業後3年以内の離職状況について取りまとめ、公表しました。
今回公表された結果によれば、高校卒業者の40%以上、大学卒業者の30%以上が、卒業後3年以内に離職していることが分かりました。これまで、学卒者の3年以内の離職率は、「7・5・3」と呼ばれ、高卒は5割、大卒は3割といわれていましたが、高卒に関しては改善が見られるようです。
【新規学卒者の卒業後3年以内離職率】
- 大学 31.9% 前年比0.4ポイント減
- 短大等 41.7% 同0.2ポイント増
- 高校 40.9% 同0.9ポイント増
- 中学 63.7% 同1.6ポイント減
事業規模別では、1,000人以上規模の場合、大卒で23.6%高卒で24.7%となっています。一方、5人未満規模の場合、大卒で59.0%、高卒で64.4%となっています。このように、規模に比例して就業が継続していることがわかります。
最後に、産業別卒業後3年以内離職率のうち離職率の高い産業では、大卒も高卒も宿泊業・飲食サービス業が最も多く、それぞれ50.5%、 66.1%となっています。続いて、生活関連サービス業・娯楽業がそれぞれ47.9%、60.5%となっており、教育・学習支援業で47.3%、59.4%となっています。このように、離職率の高い産業は、大卒でも高卒でも同じようなものとなっています。
参考リンク
新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)を公表します(厚生労働省HP)
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