image075公益財団法人日本生産性本部は「2014年度新入社員 春の意識調査」の結果を公表しました。

本調査は2014年春に実施した経営開発部主催の新入社員教育プログラム等への参加者を対象としたアンケートを実施したものです。

何事においても「一括りにする議論」は避けるべきではありますが、今回の調査も近年の新入社員の「安定志向」がうかがわせる結果となっています。

たとえば、今回の調査で、「過去最低」となったのが「海外勤務のチャンスがあれば応じたい」に対し「そう思う」とする回答と「将来への自分のキャリアプランを考える上では社内で出世するより自分で起業して 独立したい」とする回答で、それぞれ、50.1%と11.8%となりました。

また、「給料の決め方(給与体系)」について、「業績や能力よりも年齢、経験を重視して給与が上がるシステム」を希望する回答が44.1%と 5.8 ポイント上昇しました。逆をいえば、年功重視を良しとしない割合が過半数であるともいえるのですが、この割合が2000年以降最高の水準にあることは注目されます。

一方、「条件のいい会社であればさっさと移る方が得だ」という設問に対し「そう思う」とする回答が 10 年ぶりに 30%を超える数値となるなど、条件さえよければ転職には抵抗がないようです。

このような傾向をどう解釈するかはいろいろな意見があると思いますが、私としては会社に依存せずマイペースにやっていきたいという心情が表れているように思います。

ちなみに、日本能率協会も同様の調査をしていますので、参考までにリンクを貼っておきます。

■関連リンク
2014年度 新入社員 春の意識調査(公益財団法人日本生産性本部HP)
(参考)2014年度 新入社員「会社や社会に対する意識調査」結果(一般社団法人日本能率協会HP)