• 中央最低賃金審議会で、今年度の地域別最低賃金額改定の目安について答申が取りまとめられた
  • 各都道府県の引上げ額の目安については、地域のランクごとにAランク27円、Bランク26円、Cランク25円、Dランク23円
  • 今年度の目安が示した引上げ額の全国加重平均は26円となり、目安額どおりに最低賃金が決定されれば、最低賃金が時給で決まるようになった 平成14年度以降で最高額となる引上げ

世界の労働基準監督署からVOL017:三田労働基準監督署

中央最低賃金審議会で、今年度の地域別最低賃金額改定の目安について答申が取りまとめられました。

各都道府県の引上げ額の目安については、地域のランクごとにAランク27円、Bランク26円、Cランク25円、Dランク23円となりました。昨年度は、昨年度はAランク26円、Bランク25円、Cランク24円、Dランク22円でしたので、昨年よりも1円高い引き上げとなっています。

最低賃金は、都道府県の経済実態に応じ、全都道府県をABCDの4ランクに分けて、引上げ額の目安が提示されます。引き上げ額の目安は次の通りです。

ランク

都 道 府 県

埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪

茨城、栃木、富山、山梨、長野、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、広島

北海道、宮城、群馬、新潟、石川、福井、岐阜、奈良、和歌山、岡山、山口、徳島、香川、福岡

青森、岩手、秋田、山形、福島、鳥取、島根、愛媛、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、
宮崎、鹿児島、沖縄

今年度の目安が示した引上げ額の全国加重平均は26円(昨年度は25円)となり、目安額どおりに最低賃金が決定されれば、最低賃金が時給で決まるようになった 平成14年度以降で最高額となる引上げとなります。また、全都道府県で20円を超える目安額となっており、引上げ率に換算すると3.1%(昨年度は3.0%)となっています。

今後は、各地方最低賃金審議会で、この答申を参考にしつつ、地域における賃金実態調査や参考人の意見等も踏まえた調査審議の上、答申を行い、各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定することとなります。もっとも、「目安」というものの、おおむねこの金額通りの引き上げとなります。

参考リンク

平成30年度地域別最低賃金額改定の目安について~ 目安はAランク27円、Bランク26円、Cランク25円、Dランク23円 ~(厚生労働省HP)

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