今回の記事をざっくり言うと・・・

  • 経団連が2016 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果を公表
  • 選考にあたって特に重視した点については、 「コミュニケーション能力」が 13 年連続で第１位
  • 選考開始日が６月１日から８月１日に変更されたことについては好意的な評価が多い

image087経団連が2016 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果を公表しました。本調査は、企業の大卒等新卒者の採用選考活動を総括することを目的に、 1997 年度より実施されているものです。

今回は、まず選考にあたって重視した点と、今年変更された採用スケジュールに対する評価に関する項目についてみていきましょう。

まず、選考にあたって特に重視した点については、 「コミュニケーション能力」が 13 年連続で第１位となり、引き続き企業が大卒者のコミュニケーション能力を重視している点が明らかになりました。これは、入社後に職場でコミュニケーションに企業が苦労している点がうかがわれる結果といえるでしょう。

また、「主体性」が７年連続で第２ 位、第３位が「協調性」、第４位が「チャレンジ精神」となっています。

次に、今年度変更された採用選考スケジュール、すなわち選考開始日が６月１日から８月１日に変更されたことに関する調査結果を見てみましょう。

この点については、８月スタートとなった今年の方がおおむね好評のようです。2017 年入社対象の採用選考スケジュールについて、前年と比較した評価を聞いた質問では、「非常に良かっ た」、「どちらかといえば良かった」との回答合計が 69.4％にのぼりました。

その一方で、経団連の指針によるスケジュールの遵守状況（非経団連加盟企業を含む。）について聞いた質問では、「あまり守られていない」、「ほとんど守られていない」との回答の合計は 89.6％ にのぼりました。このようにスケジュールの変更自体は好評なものの、指針が事実上形骸化している状況がうかがえます。

参考リンク

2016 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果の概要（経団連ＨＰ）

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