image109平成26年9月分(同年10月納付分)からの保険料額表が日本年金機構のHPに掲載されました。

厚生年金保険料の額は、標準報酬月額×保険料率で計算され、事業主と被保険者で半分ずつ負担するものとされています。標準報酬月額等級や保険料率は、保険料計算の基礎であり、一定期間ごとに見直されることになっており、平成17年9月以降は毎年9月に引き上げられ、平成29年9月からは固定されることになっています。

今回の改定では、保険料率が0.354%(坑内員・船員は0.248%)引き上げられ、平成26年9月分から次の料率となります。

  • 一般の被保険者       17.120%→17.474%
  • 坑内員・船員の被保険者  17.440%→17.688%

なお、被保険者資格の取得⽇・喪失⽇、標準報酬⽉額、標準賞与額などは、法律により必ず事業主から被保険者に通知しなければならないことになっていますので、被保険者(従業員)が、自身の記録を確認するためにも、通知するようにしましょう。

ところで、9月の給与計算でよくあるミスとして、9月30日退職者について、9月分の保険料を2か月分控除する場合、8月分と9月分の料率が異なるのですが、旧料率の2か月分を控除してしまうことがあります(ちなみに算定の反映月でもあるので、その点も注意)。ここまでケアしてくれる給与計算ソフトを私は見たことがないので(あったら教えてください!)、原理をしっかり理解した上でよく確認するようにしましょう。

 

■関連リンク

保険料額表(平成26年9月分~)(厚生年金保険と協会けんぽ管掌の健康保険)(日本年金機構HP)

 

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