今日の記事、ざっくり言うと・・・

  • 東京都が「平成29年中小企業の賃金事情」を公表
  • 平成29 年7 月時点の所定外実労働時間の平均は、男性で15 時間37 分、女性で8 時間34 分
  • 産業別で最も多いのは、男女とも「運輸業,郵便業」

写真と記事の内容は関係ありません。

東京都が、毎年作成している都内中小企業(従業員数10~299人)における賃金等の実態を調査の報告書が公表されました。今回は、毎年調査している「賃金」「賞与」等に、隔年調査項目として「労働時間」「休日・休暇」を加えた平成29年の調査結果がまとめられています。

賃金の統計にはいろいろなものがありますが、この東京都の調査は、中小企業に絞った調査であることが特徴で、賃金相場を調べる場合に、よく参照される資料です。

しかし、ここではあえて賃金には触れず、いわゆる残業時間に関する部分を取り上げたいと思います。

平成29 年7 月時点の所定外実労働時間の平均は、男性で15 時間37 分、女性で8 時間34 分でした。産業別にみると、男性では、最も多いのは「運輸業,郵便業」の 22 時間 47 分、最も少ないのは「医療,
福祉」の8 時間58 分となっています。女性では、最も多いのは「運輸業,郵便業」の 15 時間 56 分、最も少ないのは「建設業」の 5 時間 46 分となっています。

調査結果では、医療・福祉を除くすべての産業において、男性が女性よりも残業が多くなっていますが、特ににかい離が大きいのが建設業や(他に分類されない)サービス業です。建設業の場合、女性は事務職が多いからではないかと考えられます。

一方、女性の割合の高い医療・福祉では、女性の方が男性よりも残業が長いのも特徴的です。

参考リンク

平成29年「中小企業の賃金事情」調査結果について(東京都産業労働経HP)

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