エン・ジャパン株式会社がユーザーを対象に「テレワーク」についてアンケートを実施し、その結果の概要を公表しました。今回の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて急速に広まったテレワークですが、これから緊急事態宣言が解除される見込みですが、今後は在宅勤務も組み合わせた勤務とする企業が増加すると思われます。そこで、今回はこの調査結果のなかで注目される点を確認していくことにしましょう。

まず、テレワーク経験者のテレワークで働く前の不安についてです。回答のトップ3は「会社にいる時と同じ成果を出せるかが不安」(45%)、「仕事とプライベートをハッキリ分けられるのか不安」(43%)、「同僚や上司と顔を合わせて意思疎通できない不安」(34%)でした。興味深いのは、年齢によって不安を感じる点に若干の差があるところです。20代は「同僚や上司と顔を合わせて意思疎通できない不安」を挙げる人が他の年代よりも多いという結果でした。まだ業務経験の短いことなどが理由として考えられます。一方、30代は「仕事とプライベートをハッキリ分けられるのか不安」とする割合が高い傾向でした。これは、結婚や子の出生などを経験する年代であることが関係しているのではないでしょうか。管理職者が増える40代以上は「情報のセキュリティ管理が不安」を挙げています。

このように、テレワークに対する不安はその人の業務習熟度や家庭環境、役職なども関係しているといえそうです。

一方で、テレワークの経験者の6割が満足しているという結果をふまえると、今後もテレワークという働き方は拡大していくことが予想されます。本調査は、今後の運用のヒントを与えてくれるもので、参考になります。

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参考リンク

『エン転職』1万人アンケート(2020年5月)「テレワーク」実態調査(エン・ジャパンHP)