｢キャリアアップ助成金」は、非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員転換、処遇改善の取り組みを実施した事業主に対して助成金を支給する制度です。2025年４月にキャリアアップ助成金の制度改正が行われ、正社員転換や賃金規定等の改定の取り組みを行った場合に適用されます。
有期雇用労働者等を正規雇用労働者に転換等をした場合に助成する「正社員化コース」では、支給対象者の範囲・助成額が変更されました。
このように、正社員化コースでは、「重点支援対象者」が創設され、それ以外の対象者は減額されることになりました。
次に、有期雇用労働者等の基本給の賃金規定等を３％以上増額改定し、適用させた場合に助成する賃金規定等改定コースでは、支給区分を2区分から４区分と増やし、助成額が拡充されました。
また、有期雇用労働者等の昇給制度を新たに設けた場合、１事業所当たり1回のみ20万円（15万円）を加算する措置が親切されます。
最後に、有期雇用労働者のキャリアアップに向けた取り組みを計画的に進めるため、今後のおおまかな取り組みイメージ（対象者、目標、期間、目標達成のために実施する取り組み）をあらかじめ記載するキャリアアップ計画書については、各コースの取り組み実施日の前日までに管轄の労働局長に提出し、認定を受ける必要がありましたが、届け出のみでよいこととされました。これにより、手続きの簡素化が期待されます。
