厚生労働省が「多様な人材が活躍できる職場環境に関する企業の事例集~性的マイノリティに関する取組事例~」を作成しました。

性的マイノリティの当事者も含め、誰もが働きやすい職場環境を整備することについては、企業の関心が高まりつつある一方、当事者の直面する困難は周囲には見えにくいため、企業による取組はなかなか進んでいません。そこで、性的指向・性自認に関する企業の実際の取組事例等を調査し、紹介する小冊子が作成されました。事例集では、随所に企業が職場における性的マイノリティに取り組む意義や企業で実施している取組のポイント、実例を多数盛り込まれています。

たとえば、性的マイノリティの当事者が、性的指向・性自認に関連して会社に相談を行いたいという場合があります。単に知っておいてもらいたい、ということもあれば、職場で性的指向や性自認に関
する差別や嫌がらせを受けたといった場合などに、会社の中に相談や解決の場があらかじめ明らかになっていれば、当事者にとっては安心して働くことができるでしょう。たとえば、あるサービス業の事例では、ダイバーシティ&インクルージョン推進室を相談窓口としているほか、外部の相談窓口業務を当事者団体に委託しており、社内のチャットシステムで、当事者団体の代表とチャットできるほか、当事者団体の代表が2週間に1度は来社して相談対応できるようにしているといった事例が紹介されています。

性的マイノリティ当事者へ配慮するといってもどのように取り組めばよいのかわからないという担当者も本冊子をヒントにしてはいかがでしょうか。

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参考リンク

「多様な人材が活躍できる職場環境に関する企業の事例集   ~性的マイノリティに関する取組事例~」を作成しました(厚労省HP)