• 文部科学省が、今後の就職・採用活動の円滑な実施の検討に資することを目的とし、大学等と民間企業に対してアンケート調査を実施し、結果を公表
  • 内々定を出し始めた時期については、6月に内々定を出し始めた企業が最も多く、48.8%の企業が6月以降に内々定を出し始めた

写真は記事の内容と関係ありません。

先日、経団連が採用面接の解禁日などを定めた指針を2021年春入社の学生から廃止することが公表され、波紋が広がっています。

そのような中で、文部科学省が、本年度の就職・採用活動の状況を把握し、今後の就職・採用活動の円滑な実施の検討に資することを目的とし、大学等と民間企業に対してアンケート調査を実施し、結果を公表しました。新卒採用の現状を伺う上でよい資料ですので、今回紹介したいと思います。

まず、広報活動の開始時期ですが、調査結果によれば3月開始とする企業が最も多く、3月を含む3月以降に開始した企業は71.9%(昨年比▲2.6ポイント)でした。マイナスになっているのは、3月よりも早い時期に広報活動を開始する企業が増加したためと思われます。

次に、採用選考活動開始時期については、6月開始とする企業が最も多く、次に4月開始が続きます。6月以降に開始した企業は35.5%(昨年度比▲3.7ポイント)でした。ここでも前年比マイナスとなっており、採用活動時期が早まっていることを示唆しています。

さらに、内々定を出し始めた時期については、6月に内々定を出し始めた企業が最も多く、48.8%の企業が6月以降に内々定を出し始めました。これも昨年度比 ▲6.3ポイントとマイナスになっており、特に昨年と比べると6月に内々定を出している企業は減少して、4月、5月に内々定を出している企業が増加しています。

最後に、近年多くの会社で取り入れられているインターンシップの状況について確認しておきましょう。

いんたーを「実施した」企業の割合は 58.0%で昨年と比べて+11.2ポイントでした。実施時期は、長期休業期間中に行われる場合が多く、2月 が66.1%(+6.3%)で最も多く、次いで8月の52.8%(+2.6%)でした。ただし実施日数は「1営業日」が最も多く、47.9%(+9.7%)、次いで 「2~4営業日」 22.7%(+2.2%)でした。

参考リンク

2018年度 就職・採用活動に関する調査(企業)調査結果報告(文部科学省HP)

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