厚生労働省が、令和4年3月に大学や高等学校などを卒業して就職を予定していた人のうち、内定取消しとなったり、入職(入社)時期が延期(繰下げ)となった人の状況(令和4年8月末現在)を公表しました。
新卒者を雇い入れようとする事業主等は、内定の取消しや入職時期の繰下げを行う場合、ハローワークに通知する必要があり、今回の取りまとめはそれらの通知内容を集計したものです。
その結果、内定取消しを行った事業所は27事業所、内定取消しとなった新卒者は50人でした。このうち、新型コロナウイルス感染症の影響と考えられるものは8事業所で、29人とされています。令和3年3月新卒者の場合と比べると、内定取消しは37事業所、136人でしたので、大きく改善したことがわかります。
また、入職時期繰下げた事業所については、令和4年3月新卒者には該当がありませんでした。
なお、内定取消しが「事業活動縮小を余儀なくされているとは明らかに認められない」などの場合に、求職活動をする学生の適切な職業選択に役立つよう、事業所名を公表できることになっています。しかし、令和4年3月新卒者に係る内定取消しについては、公表対象となる事業所はありませんでした。

参考リンク
令和4年3月新卒者内定取消し等の状況を公表します(厚生労働省HP)