今日の記事、ざっくり言うと・・・

  • 厚生労働省が平成29 年「賃金構造基本統計調査」の結果を公表
  • 男女間賃金格差は、比較可能な昭和51 年調査以降で過去最小となった
  • 産業別に賃金をみると、男性では、金融業,保険業が最も高く、宿泊業,飲食サービス業が最も低い

写真は記事内容と関係ありません。

厚生労働省が平成29 年「賃金構造基本統計調査」の結果を公表しました。

今回の結果で注目されるのは、賃金の男女差が過去最少となった点です。すなわち、男性では335,500 円、女性では246,100円となり、男女間賃金格差(男性=100)は、比較可能な昭和51 年調査以降で過去最小の73.4 となりました。また、女性の賃金は過去最高となっています。

男女計の賃金は304,300 円で前年比0.1%増でした。

主な産業別に賃金をみると、男性では、金融業,保険業(467.0千円)が最も高く、次いで教育,学習支援業(440.3千円)となっており、宿泊業,飲食サービス業(271.4千円)が最も低くなっています。

一方、女性では、教育,学習支援業(309.8千円)が最も高く、次いで情報通信業(307.3千円)となっており、宿泊業,飲食サービス業(200.1千円)が最も低くなっています。宿泊業,飲食サービス業は他の産業に比べ賃金カーブが緩やで、男性のピークでも318.8千円に留まっています。飲食サービス業では人手不足の中、過重労働の問題を抱えていることも多いため、今後注視していく必要があるでしょう。

短時間労働者の賃金では、男性1,154 円(同1.8%増)、女性1,074 円(同1.9%増)となっており、男女計1,096 円(前年比2.0%増)となっています。

参考リンク

平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況(厚労省HP)