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国土交通省が 心臓疾患・大血管疾患が原因となる事故を防ぐために自動車運送事業者が知っておくべき内容や取り組む際の手順等を具体的に示した 「自動車運送事業者における心臓疾患・大血管疾患対策ガイドライン」を策定しました。 本ガイドラインは、自動車運送事業者における運転者の心臓健診受診等を促進し、健康起因事故の防止を図るため、心臓疾患対策を進めていくために知っておくべき内容や取り組む際の手順等を具体的に示したものです。

近年、事業用自動車の運転者が疾病により運転を継続できなくなる事案が増加傾向を示しています。その中で、心臓疾患は脳血管疾患と並んで最も多く、また、大動脈瘤等の大血管疾患による運転者への影響も考えられることから、事業用自動車の運転者に関する心臓疾患・大血管疾患対策が必要となっています。

ガイドラインでは、心臓疾患、大血管疾患の早期発見と発症予防のための実施事項として、次の 4つを挙げています。

  1. 「重篤な疾患を見逃さない ために注意すべき症状」を 把握
  2. 定期健康診断 結果による事後措置
  3. スクリーニング検査 の実施
  4. 生活習慣改善を促す

上記の4つで症状があったり再受診する者については、医療機関への受診を促し、受診時に医療機関に対し予め運転業務に関する情報提供を依頼するなどの対応の流れも示されています。

自動車運転者は、脳・心臓疾患による過労死認定が多いことで知られています。上記のような対策で、リスクの軽減に努めることが、事業の安定性を高めることになるでしょう。

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参考リンク

「自動車運送事業者における心臓疾患・大血管疾患対策ガイドライン」を策定しました(国交省HP)