今回の記事、ざっくり言うと・・・

  • ハローワークにおける求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出等の件数を公表
  • 申出等の内容の上位は、「賃金に関すること」「就業時間に関すること」が多い
  • 対応状況については、「求人票の内容が実際と異なる」件数のうち、是正指導の結果「求人票の内容を変更」が全体の3分の1となった

厚生労働省が平成27年度のハローワークにおける求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出等の件数を取りまとめました。今朝のNHKニュースでもこのような求人を「ブラック求人」として取り上げられており、今後社会的にも注目が集まるかもしれません。

さて、平成27年度の件数は10,937件であり、前年度12,252件に比べ10.7%減少したとされました。

そして、申出等の内容の上位は、次のとおりです。

  • 「賃金に関すること」2,654件(24%)
  • 「就業時間に関すること」2,128件(19%)
  • 「職種・仕事の内容に関すること」1,439件(13%)
  • 「 求人票の内容が実際と異なる」件数は3,926件(36%)でした。

こうした相違に係る相談を受けた場合は、ハローワークにおいて迅速な事実確認、必要な是正指導などの対応を行うとしており、対応状況については、「求人票の内容が実際と異なる」件数のうち、是正指導の結果「求人票の内容を変更」が1,293件(33%)、「求人票に合わせ労働条件等を変更」が709件(18%)となっています。

また、職業紹介の一時保留(7%)や求人取消(13%)といった対応となったケースもあるようです。

image205

厚生労働省は、引き続き、こうした対応を徹底することにより、求人票の記載内容が適切なものとなるように努め、求職者の方の期待と信頼に応えられる職業紹介等を行っていくとしています。

関連リンク

介護者の就業と離職に関する調査(JIL、HP)

MORI社会保険労務士・行政書士事務所(千葉県千葉市)では、日々生じる従業員に関する問題やちょっとした労働法に関する疑問、他社事例について、気軽に電話やメールで相談できる「労務相談」業務の依頼を受託しています。もちろん求人に関するご相談、給与計算(年末調整)、労働・社会保険、就業規則、各種許認可業務等も対応します。

toiawase