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厚生労働省が「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)」の結果を公表しました。 「賃金構造基本統計調査」は、全国の主要産業に雇用される労働者の賃金の実態を、雇用形態、就業形態、職種、性、年齢、学歴、勤続年数、経験年数別等に明らかにすることを目的として、毎年6月分の賃金等について7月に調査を実施しています。

今回公表する内容は、新規学卒者の令和元年初任給(6月分)の結果で、調査客体として抽出された10人以上の常用労働者を雇用する民間の事業所のうち、有効回答を得た事業所の中で新規学卒者を採用した15,349 事業所から、初任給が確定している14,942事業所について集計したものです。それでは、以下でそのポイントになるところをみていきましょう。

学歴別にみた男女計の初任給は、全ての学歴で前年を上回りました。大卒で21万円を超えるのは初めてとされています。

  • 大学院修士課程修了 238,900 円(前年比0.1%増)
  • 大学卒 210,200円(同1.7%増)
  • 高専・短大卒 183,900円(同1.4%増)
  • 高校卒 167,400 円(同1.4%増)

また、大学卒および高校卒の初任給は、男女とも前年を上回りました。

  • 大学卒 男性212,800円(前年比1.3%増)
  • 高校卒 男性168,900円(同1.4%増)
  • 大学卒 女性206,900円(同2.1%増)
  • 高校卒 女性164,600円(同1.4%増)

以上のように、前年に引き続き新卒初任給は上昇しました。もっとも令和2年度は消費税増税や景気動向による影響が懸念されるため、引き続き上昇傾向が続くかが注目されます。

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参考リンク

令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況(厚労省HP)