今日の記事、ざっくり言うと・・・

  • 東京商工会議所が「新入社員ビジネス基礎講座」に参加した中堅・中小企業の新入社員を対象に行った意識調査結果を公表
  • 学生優位の売り手市場の中、「順調だった」、「ほぼ順調だった」と回答した割合は2年連続で減少
  • 入社した会社を選んだ理由は、「仕事の内容がおもしろそう(46.7%)」で最多

写真と記事は関係ありません。

東京商工会議所が「新入社員ビジネス基礎講座」に参加した中堅・中小企業の新入社員1,047名を対象に行った意識調査結果を公表しました。

少し意外だったのは、学生優位の売り手市場の中、「順調だった」、「ほぼ順調だった」と回答した割合は2年連続で減少したことです。しかし、1人あたりの内定数は6年連続増加しています。就職活動そのものよりも自分の将来に関して不安を抱えているのかもしれません。調査結果の中では、就職活動で苦労したこととして「自分のやりたいことがわからず悩んだ」が 55.3%で昨年度同様に最も多い結果となっていました。

会社が気になる、入社した会社を選んだ理由は、「仕事の内容がおもしろそう(46.7%)」、「職場の雰囲気が良かった(35.2%)」、「自分の能力・個性が活かせる(34.6%)」の上位3回答に変動はありませんでした。自分のやりたいことがわからず悩んだ結果、仕事がおもしろそうというのが決め手になっているのかもしれません。

また、気になる動向として、近年、「待遇(給与・福利厚生等)が良い」が緩やかに増加傾向にある一方で、「自分の能力・個性が活かせる」は 2017 年度より 2 年連続で減少しており、待遇への関心が高まりつつあることがわかるとしています。景気が悪いというわけではありませんが、好景気の恩恵が広くいきわたっていないことが背景にありそうです。

最後に、今の会社でいつまで働きたいかについては、「定年まで働きたい」が25.2%と4人に1人しかそうは考えていませんでした。また、女性の意識も大きく変わっており、「結婚するまで」、「子どもができるまで」と考える女性は10%未満で過去7年間で最も低い割合となりました。

参考リンク

2018年度 中堅・中小企業の新入社員の意識調査結果について(東京商工会議所HP)

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