今回の記事、ざっくり言うと・・・

  • 労災保険の給付関係のパンフレットが刷新された民間主要企業の年末一時金妥結状況は平成20年以来の高い水準
  • 平均妥結額は830,434円で、 前年に比べ29,796円(3.72%)の増

 

image113厚生労働省が、民間主要企業の年末一時金妥結状況の平成27年の集計結果をとおりまとめ公表しました。本調査の調査対象となっているのは、資本金10億円以上かつ従業員1,000人以上の労働組合のある企業のうち、妥結額を把握できた337社です。

集計結果のポイントは次のとおりです。

  • 平均妥結額は830,434円で、平成20年以来の高い水準。 前年に比べ29,796円(3.72%)の増。対前年比は3年連続のプラス。
  • 平均要求額は、把握できた248社でみると884,943円で、前年に比べ40,572円の増

なお、東京都の調査では、集計可能な594組合の平均妥結額は749,824円で、平均賃金(313,834円・38.9歳)の2.39ヵ月分に相当する額となったとされています。同一労組の前年妥結額と比較すると、金額で24,572円、3.39%の増となっています。

このように、昨年の年末一時金の額は、どちらの調査でも前年度と比べて増加しましたが、年明け以来連日株価が大幅に下落する等、少し雲行きが怪しくなってきています。夏季賞与がどのようになるかは予断を許さない状況といえるでしょう。

関連リンク

2015年最終(平成27年12月17日現在、東京都HP)

平成27年 民間主要企業年末一時金妥結状況を公表します~平均妥結額は前年比3.72%増の830,434円~(厚生労働省HP)

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