世界の労働基準監督署からVOL005:那覇労働基準監督署

厚生労働省が、令和3年度「『見える』安全活動コンクール」」で応募のあった742事例から、優良事例として特に企業等の創意工夫が認められた安全衛生に関する80事例を公表しました。

このコンクールは、企業・事業場における安全活動の活性化を図るため、労働災害防止に向けた事業場・企業の取り組み事例を募集・公開し、国民からの投票などにより優良事例を選ぶもので、今年度で11回目となります。今回の募集は、新たに“ナッジを活用した「見える化」”の事例を追加した9類型で行いました。優良事例に選ばれた80事例の類型は、以下のとおりです。ナッジとは、行動科学の知見に基づく工夫や仕組みによって、人々がより望ましい行動を自発的に選択するよう手助けする手法です。

たとえば、ダイハツ工業の取り組み事例では、通行時の危険を安全側に誘導するために、職場全員で危険箇所と対策案の書き出し会を実施し、階段上り時に、通行ラインが重なり落ちる危険、段差上を通行し躓く危険の声が上がったことから、誘導ラインと注意書き、ポールコーン設置で、安全な通行に誘導する措置を実施しました。

また、メンタルヘルスに関する事例では、鹿島建設が喫煙所や休憩所やトイレなど、リラックスした状態で気軽に見られるようなところに心の不調への気づきにつながるメッセージや簡単なストレス解消法を紹介するポスターを設置し、小さいことでも自分の変化に気が付いて、メンタルヘルスの予防につなげるきっかけを作る取り組みを実施しました。

手軽に取り組める事例も多く紹介されていますので、参考にしてみてください。

お問い合わせはお気軽に。043-245-2288

参考リンク

「『見える』安全活動コンクール」特設ページ(厚生労働省HP)