今日の記事、ざっくり言うと…

  • 公益財団法人日本生産性本部が「2016年度 新入社員 秋の意識調査」の結果を公表
  • 「条件のよい会社があればさっさと移るほうが得である」と思うか質問したところ、「そう思う」が過去最高の54.6%に上った

公益財団法人日本生産性本部が「2016年度 新入社員 秋の意識調査」の結果を公表しました。若い従業員とのコミュニケーションに悩んでいる方が多いと思われる昨今、この調査結果が若年層の意識を伺うことが出来る資料と思われますので、取り上げてみましょう。

まず、日本生産性本部がまとめたポイントの中で目を引くのが、「条件のよい会社があればさっさと移るほうが得である」と思うか質問したところ、「そう思う」が過去最高の54.6%に上った点です。

この結果については、いろいろな解釈が可能ですが、私がまず思ったのは、他に労働条件が良い会社があれば転職したいというのは当たり前の考え方といえます。そうすればむしろ低いとすら思うわけですが、これでもこの数字が過去最高だというなら、転職にあまり抵抗がなくなってきているといえるように思います。

また、「会社の親睦行事には参加したい」に対して「そう思う」と回答した割合は61.5%がと過去最低となっています。個人的にはこれでも十分高いような気がしますが、こうした結果を見ると、やはり若年層は、この意味で淡泊だと言えるのではないでしょうか。

おそらくこのような傾向は長期的に続くと思われます。最近、いたるところで「絆」という言葉を耳にしますが、従業員の会社との関係では、「絆」が強まっているとは言えないようです。

参考リンク

2016年度 新入社員 秋の意識調査(生産性本部HP)

MORI社会保険労務士・行政書士事務所(千葉県千葉市)では、日々生じる従業員に関する問題やちょっとした労働法に関する疑問、他社事例について、気軽に電話やメールで相談できる「労務相談」業務の依頼を受託しています。もちろん若手従業員に関するご相談、給与計算、労働・社会保険、就業規則、各種許認可業務等も対応します。

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