日曜日から月曜日にかけて季節外れの暑さが予想されており、いよいよ屋外で就業する事業においては、熱中症に注意しなければならない季節を迎えました。厚生労働省も「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を5月1日から9月30日まで実施しており、熱中症予防のためのリーフレットなどを作成しています。

記録的猛暑となった昨年(平成30年)の職場における熱中症の発生状況を見ると、死傷者数は 1,178 人、死 亡者数は 28 人となっており、前年と比較して、死傷者数、死亡者数ともに2倍を 上回る結果となりました。建設業などの屋外作業を中心に発生していたが、製造業などの屋内作業においても多数発生しており、業種を問わず注意が必要です。

厚労省が作成したリーフレットによれば、熱中症予防のためにはWBGT 値(暑さ指数)を把握することが大切です。作業場所が近い場合であっても、太陽照射の有無 などによる輻射熱の影響で WBGT 値(暑さ指数)が大きく異なることがあるこ とに留意するようにします。

測定した暑さ指数に応じた対策には次のようなものがあげられます。

  • 暑さ指数を下げるための設備の設置
  • 休憩場所の整備
  • 涼しい服装など
  • 作業時間の短縮(暑さ指数が高いときは、単独作業を控え、暑さ指数に 応じて作業の中止、こまめに休憩をとるなどの工夫をする)
  • 熱への順化(暑さに慣れるまでの間は十分に休憩を取り、 1週間程度かけて徐々に身体を慣らす。)
  • 水分・塩分の摂取(のどが渇いていなくても定期的に水分・塩分を取る。)
  • 健康診断結果に基づく措置(①糖尿病、②高血圧症、③心疾患、④腎不全、 ⑤精神・神経関係の疾患、⑥広範囲の皮膚疾患、⑦感冒、 ⑧下痢などがあると熱中症にかかりやすくなるため、医師の意見をきいて人員配置を行う。)
  • 日常の健康管理など(前日の飲みすぎはないか、寝不足ではないか、当日は朝食をきちんと取ったか、管理者は確認する。)
  • 労働者の健康状態 の確認 ( 作業中は管理者はもちろん、作業員同士お互いの健康状態を よく確認する。)

前述のとおり、屋外業務だけでなく、屋内の業務でも暑さが本格化する梅雨明けまでに、リーフレットなども参照して、日射病予防に努めるようにしましょう。

お問い合わせはお気軽に。043-245-2288

参考リンク

厚生労働省では、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施中です(5月1日から9月30日まで)