• 経済産業省が「企業価値向上に向けた経営リーダー人材の戦略的育成についてのガイドライン」を公表
  • 本ガイドラインは、様々な制度や施策を運用する上で企業が直面する課題と、それらの課題を乗り越えるための処方箋を具体的な事例により示そうとするもの

経済産業省が「企業価値向上に向けた経営リーダー人材の戦略的育成についてのガイドライン」を公表しました。

日本の経営リーダー人材の育成状況については、順調に確保・育成できていると認識している企業は 37.6%にとどまり、経営リーダー人材育成の取組みをしている企業においても、52.9%が不安であると回答しています。このように、経営リーダー人材育成の確保・育成に向けては、多くの企業において課題となっています。

本ガイドラインは、様々な制度や施策を運用する上で企業が直面する課題と、それらの課題を乗り越えるための処方箋を具体的な事例により示そうとするものです。

本ガイドラインでは、経営リーダー人材育成のための基本的なプロセスとして、以下の 4 つのフェーズで構成されるものと整理しています。

  1. ビジョンや経営戦略を実現する上で重要なポストおよび要件の明確化
  2. 人材の把握・評価と経営リーダー人材育成候補者の選抜・確保
  3. 人材育成計画の策定・実施と育成環境の整備・支援
  4. 育成結果の評価と関連施策の再評価・見直し

経営リーダー人材の育成にあたっては、これらの各フェーズにおいて、経営層、取締役会、人材委員会、人事部門、事業部門等の関係者が相互に連携しながら、各々の果たすべき役割を十分に果たした上で、PDCA サイクルを回し続けることが重要とされています。

本ガイドラインでは、各フェーズにおける施策を検討する上での方向性と企業が取り組むべき施策・制度を示した上で、それぞれの施策・制度を実行する際に直面すると思われる課題およびそれらに対する処方箋をまとめられています。

さらに、各プレイヤーが果たすべき役割を整理した上で提示しています。今後の経営リーダー人材育成の在り方を検討する際の参考としてはいかがでしょうか。

参考リンク

平成28年度産業経済研究委託事業報告書(企業が経営戦略と連動した人材育成・人材投資施策の効果測定及び普及・促進に関する調査)(経済産業省HP)

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