陸上貨物運送事業における死亡災害については着実に減少しているが、労働災害全体では平成 21 年以降の増加傾向に歯止めがかかっていません。死傷災害の発生要因としては、荷役作業時における労働災害が全体の約7割を占めており、荷役作業時の労働災害では特に荷台からの転落が多く、うちトラック荷台等への昇降時に発生するものがその約4割を占めています。

そのため、厚労省は、都道府県労働局労働基準部長宛てに「陸上貨物運送事業における労働災害防止に向けた一層の取組について」(R2.8.3基安発0803第2号)を発出しました。今回は、本通達で示されたリーフレットの内容についてみていきます。

本リーフレットは荷台昇降時の災害防止に焦点を当て、国内で実際に使われている荷台昇降用のステップやグリップの装備例の写真を多数紹介しています。中でもあまり知られていない格納式のステップや持ち運び可能な手すり付のステップ、リアドアの観音扉のヒンジ連結タイプのグリップなどの装備は、新規導入時の参考になるものです。

本リーフレットを参考に、労働災害防止に努めるようにしてください。

お問い合わせはお気軽に。043-245-2288

参考リンク

陸上貨物運送事業におけるトラック荷台からの転落を防ぐために~荷台昇降設備・装備はありますか?~