今回の記事、ざっくり言うと・・・

  • 厚生労働省が荷役作業等を行う現場で活用するために、陸上貨物運送事業における荷役災害等を防止するための安全対策のポイントをまとめた冊子を公表
  • この冊子は、「トラック・荷台等からの墜落・転落」などの陸上貨物運送事業における労働災害について、平成25年に死亡災害に至った実際の事例・災害パターン別の労働災害防止対策について紹介している

image092厚生労働省が荷役作業等を行う現場で活用するために、陸上貨物運送事業における荷役災害等を防止するための安全対策のポイントをまとめた冊子を公表しました。この冊子では、陸上貨物運送事業における労働災害について、平成25年に死亡災害に至った実際の事例を紹介するとともに、災害パターン別の労働災害防止対策について紹介しています。

たとえば、陸上貨物運送事業における労働災害の中で最も多かったのが「トラック・荷台等からの墜落・転落」です。このパターンの災害事例を分析すると67%が「保護帽未着用」でした。そのうちの多くが「高さが2m未満」の地点からの転落であり、もし保護帽を着用していれば死亡災害に至らなかった可能性があるものとされています。

わずか50cmの高さから転落した場合でも、打ちどころによっては死亡災害に至ってしまうことがあります。高さ2mに満たない地点での作業であっても、荷役作業時には必ず保護帽を着用することがパンフレットでは推奨されています。

このほかにも、「トラック・荷台等での荷崩れ」、「フォークリフト」、「トラックの無人暴走」、「トラック後退時」などについて取り上げ、災害防止のためのポイントを紹介しています。

関連リンク

陸上貨物運送事業における荷役災害等を防止するための留意事項~重大な災害事例に学ぶ災害防止ポイント~(厚生労働省HP)

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