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近畿経済産業局が近畿圏内(福井県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)において、人材確保・定着に積極的に取り組む中小企業計14社の成功事例を公開しました。事例は順次追加される予定です。

本事例集では、①抱えていた経営課題など、採用活動を見直すきっかけや背景、②どのような採用活動を実施し、どのような人材の確保ができたかなど、取組内容や導入制度・仕掛け、③確保した人材が社内にどのような効果をもたらしたのか、取組により得られた効果や気づき、社内外への影響などがそれぞれまとめられています。

たとえば、訪問介護・介護事業の事例では、次のような取り組みが行われたことが紹介されています。

就職氷河期世代を採用するにあたり、訪問介護で要求される接遇レベルや現場対応力など選考の観点を明確化。マッチング会参加者へも仕事の厳しさを伝え、双方納得の上で応募・面接を実施。

ここでは、選考基準を面接担当者の主観に頼らず客観化していること、また、あえて仕事の厳しさまで伝えることにより、採用のミスマッチを防ごうとしているわけです。特に後者については、利用者の増加に伴って慢性的に人手不足が続いている状況の中では、つい応募者に耳当たりの良いことばかりを話てしまいたくなるところですが、仕事の大変さやキツさを伝えることにより、応募者にもその会社で働くことを真剣に考えてもらうよいきっかけになるのではないでしょうか。

全社員を対象に、毎月テーマを変えて小グループでの研修を実施。その場で自身の担当ケースについて相談することも可能で、1人で悩まないようにしている。

このような取り組みにより、育成強化と、その結果として定着が図られたことが報告されています。

あえて担当制をとらず、1人の利用者を複数名で対応。日々の記録はすべて顧客管理システムに入力し、事務所に戻らず現場からスマホ等でリアルタイムに共有可能。

IT技術を活用して業務の効率化を図るとともに、業務の俗人化を防止する点も参考になります。

このように、中小企業の実際の取り組み事例が紹介されており、参考になると思います。

お問い合わせはお気軽に。043-245-2288

参考リンク

人材確保・定着成功企業の「見える化」事例集(近畿経済産業局HP)