• 政府が過労死等防止対策推進法に基づき「過労死等防止対策白書」を閣議決定
  • 「労働時間を正確に把握すること」が「残業時間の減少」に繋がるとする分析や、過労死等が多く発生していると指摘のある自動車運転従事者や外食産業を重点業種とする分析など、企業における過労死等防止対策の推進に参考となる調査研究結果を報告

世界の労働基準監督署からVOL015:横須賀労働基準監督署

政府が過労死等防止対策推進法に基づき「過労死等防止対策白書」を閣議決定しました。

 「過労死等防止対策白書」は、同法の第6条に基づき、国会に毎年報告を行う年次報告書です。2回目となる今回の白書のポイントは以下のとおりです。

  1. 「労働時間を正確に把握すること」が「残業時間の減少」に繋がるとする分析や、過労死等が多く発生していると指摘のある自動車運転従事者や外食産業を重点業種とする分析など、企業における過労死等防止対策の推進に参考となる調査研究結果を報告。
  2. 「『過労死等ゼロ』緊急対策」や「働き方改革実行計画」など、昨年度の取組を中心とした施策の状況について詳細に記載。
  3. 過労死等防止対策に取り組む企業、民間団体、国、地方公共団体の活動をコラムとして紹介。

白書では、過労死等が多く発生しているとの指摘がある重点業種(自動車運転従事者、外食産業)の調査結果なども報告されています。たとえば、「脳・心臓疾患の発症時期は、1月~3月の厳寒期と7月~9月の猛暑期が多く、雇用年数では2年未満と 15 年以上に被災者が多かった。トラック運転者の事例では走行中での発症が最も多いが、事業場における荷扱い中での発症も多いのが特徴であった」とされています。また、外食産業については、「特に店舗従業員を適正に配置することが必要である」ことなどが指摘されています。

白書自体はかなり量も多いのですが、概要版などでも全体を確認することができますので、目を通してみてはいかがでしょうか

参考リンク

平成29年版過労死等防止対策白書(厚労省HP)

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