今回の記事、ざっくり言うと・・・

  • 2月10日からキャリアアップ助成金が拡充される予定との情報が厚労省HPで公表された
  • 有期→正規 1人当たり、これまで50万円(大企業40万円)だった額が 60万円(45万円)に増額される

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2月10日からキャリアアップ助成金が拡充されることが、厚労省HP上で公表されました。そこで、その改正内容についてみてみましょう。

資料によれば、正規雇用転換コースが次のように増額されます。

  1. 有期→正規 1人当たり 60万円(45万円) [改正前 50万円(40万円)]
  2. 有期→無期 1人当たり 30万円(22.5万円)[改正前 20万円(15万円)]
  3. 無期→正規 1人当たり 30万円(22.5万円)[改正前 30万円(25万円)]

有期契約労働者等を多様な正社員に転換または直接雇用等した場合については、次のとおりです。

  1. 有期→多様な正社員(勤務地・職務限定正社員、短時間正社員) 1人当たり 40万円(30万円) [改正前 30万円(25万円)]
  2. 無期→多様な正社員 1人当たり 10万円(7.5万円)[改正前 30万円(25万円)]
  3. 多様な正社員→正規 1人当たり 20万円(15万円) (注)正規→短時間正社員の助成対象となった者を除きます。

3の措置は、この度新設された事項になります。

なお、1,2は、勤務地・職務限定正社員制度を新たに規定した場合 1事業所当たり10万円(7.5万円)加算されます。

最後に、人材育成コースの有期実習型訓練終了後、対象者全員を正規雇用労働者等に転換した場合のOFF-JTにかかる経費助成の上限額(実費を限度)については、次のとおりです。

  1.  100h未満 1人当たり 15万円(10万円) [改正前 10万円(7万円)]
  2. 100h以上200h未満 1人当たり 30万円(20万円) [改正前 20万円(15万円)]
  3. 200h以上 1人当たり 50万円(30万円) [改正前 30万円(20万円)]

正規雇用転換コースと多様な正社員コースは、転換等の日、人材育成コースは訓練計画届提出の日が平成28年2月10日(予定)以降となる場合に改正後の支給額が適用されるとされていますので、注意してください。ただし、改正後の支給額が改正前の支給額を下回る場合は、平成28年3月31日ま での間、改正前の支給額が適用されます。

関連リンク

正社員や多様な正社員への転換等の支援を拡充 ~キャリアアップ助成金の拡充~【平成28年2月10日(予定)改正分】(厚生労働省HP)

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