今日の記事、ざっくり言うと・・・

  • 厚生労働省が平成29年分の毎月勤労統計調査の結果を公表
  • 総実労働時間は前年比で0.3%減となった

世界の労働基準監督署からVOL013:新庄労働基準監督署

厚生労働省が平成29年分の毎月勤労統計調査の結果を公表しました。

そこで、はじめに賃金の給与の状況について見ていきましょう。

本調査によれば、現金給与総額の前年比は、0.4%増となったものの、実質賃金指数(現金給与総額)の前年比は、0.2%減となりました。消費者物価指数の前年比は、0.6%上昇したことから、賃金の上昇が物価に追い付いていないことを表しているといえるでしょう。

ところで、今回の調査で注目されるのは、近年の働き方改革の流れの中で、労働時間が短縮しているのかどうかではないでしょうか。

そこで、本調査を見ると、労働時間(一人平均)については、総実労働時間は143.4時間で前年比0.3%減となったものの、所定外労働時間は1.0%増となっており所定外労働はむしろ増加しています。しかも一般労働者でみると総労働時間は168.8時間で0.1%増、所定外労働時間は2.1%増となっています。

このように、一般労働者の労働時間は短縮しているどころか増加していました。これは、人手不足が影響しているのかもしれません。

参考リンク

毎月勤労統計調査 平成29年分結果速報(厚労省HP)

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