中央最低賃金審議会で、今年度の地域別最低賃金額改定の目安について答申が取りまとめられました。答申のポイントは次の通りです。

各都道府県の引上げ額の目安については、Aランク50円Bランク50円、Cランク50円となりました。各都道府県に適用される目安のランクは次表のとおりです。

ランク都道府県
埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪
北海道、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、福岡
青森、岩手、秋田、山形、鳥取、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

最低賃金の引き上げ額の目安は、都道府県の経済実態に応じ、全都道府県をABCの3ランクに分けて、提示されます。現在、Aランクで6都府県、Bランクで28道府県、Cランクで13県となっています。

今後は、各地方最低賃金審議会で、この答申を参考にしつつ、地域における賃金実態調査や参考人の意見等も踏まえた調査審議の上、答申を行い、各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定することとなります。

仮に目安どおりに各都道府県で引上げが行われた場合、東京近県の最低賃金は次の通りとなります。

  • 東京 1,113→1,163円
  • 神奈川 1,112→1,162円
  • 埼玉 1,028→1,078円
  • 千葉 1,026→1,076円

また、全国加重平均は1,054円となります。この場合、全国加重平均の上昇額は50円(昨年度は43円)となり、昭和53年度に目安制度が始まって以降で最高額となります。また、引上げ率に換算すると5.0%(昨年度は4.5%)となります。

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参考リンク

令和6年度地域別最低賃金額改定の目安について(厚生労働省HP)