厚生労働省が新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況を公表しました。

新規学卒就職者の離職率は、かつて「7・5・3」とよばれ、中学卒の7割、高校卒の約5割、大学卒の約3割が3年以内に離職するといわれていました。令和2年度における新規学卒就職者の離職率は、学歴別、卒業年別とも、例年に比べ低下しました。その結果、新規学卒就職者(平成30年3月卒業者)の就職後3年以内の離職率は新規中卒就職者で約6割(55.0%)、高卒就職者で約4割(36.9%)、新規大卒就職者で約3割(31.2%)となりました。このように中学卒および高校卒の3年以内離職率はピークのころに比べて大きく改善する一方、大学卒では横ばいが続いているといえます。

離職率の高い上位5産業についてみると、高校卒・大学卒ともに「宿泊業・飲食サービス業」、「生活関連サービス業・娯楽業」、「教育・学習支援業」の順で多くなっています。これらは学生にとっては身近な職業ではありますが、実際に働いてみると想像とのギャップが大きく、早期の離職が多くなってしまう傾向にあるように思われます。

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参考リンク

新規学卒就職者の離職状況を公表します(厚生労働省HP)