高額療養費制度の見直しの方向性
厚生労働省が「現在検討している医療保険制度改革についての考え方」を公表しました。これは、現在検討している医療保険制度改革についての考え方をわかりやすく周知するための資料です。この改革は、将来にわたり医療保険制度を持続可能なものとしていくために、現役世代を中心に保険料負担の上昇を抑制しながら、全世代を通じて、医療保険制度に対する信頼や納得感を維持・向上させる観点から、給付と負担の見直しを行うものです。
高額療養費の月単位の自己負担については、将来にわたり制度を維持するため、医療費の伸びや所得に応じて負担する見直す一方で、医療費の自己負担について、新たに年単位の上限額(年間上限)が設けられる予定です。いたがって、月ごとの自己負担額が積み上がっても、年間の上限額に達した後は、それ以上の医療費の支払いは不要となります。
改正のポイントは以下の通りです。
- 長期療養者への配慮
- 多数回該当の金額を据え置き
- 長期に継続して治療を受けられている方の経済的負担を増加させない。
- 「年間上限」の導入
- 多数回該当に該当しない長期療養者の経済的負担にも配慮する観点から、新たに「年間上限」を導入。これにより、月単位の「限度額」に到達しない方であっても、「年間上限」に達した場合には、当該年においてそれ以上の負担は不要となる。
- 多数回該当の金額を据え置き
- 低所得者への配慮
- 住民税非課税ラインを若干上回る年収層である「年収200万円未満」の方の多数回該当の金額を引き下げる。
- 外来特例の限度額引上げの際、「住民税非課税区分」に外来年間上限を導入し、年間の最大自己負担額(12ヶ月限度額を負担される方の負担額)を現在よりも増加させない。

本改正については、関係予算案が現在審議中で、今後、所要の法令改正が予定されています。


