7月28日に開催された中央最低賃金審議会で、今年度の地域別最低賃金額改定の目安について答申が公表されました。
各都道府県の引上げ額の目安については、Aランク41円、Bランク40円、Cランク39円となりました。具体的には下表の通りです。

今後は、各地方最低賃金審議会で、この答申を参考にしつつ、地域における賃金実態調査や参考人の意見等も踏まえた調査審議の上、答申を行い、各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定することになりますが、例年、中央最低賃金審議会の引上げ額の目安か1、2円前後プラスの額で確定します。
仮に目安どおりに引上げが行われた場合のAランクの都府県の最低賃金は次のようになります。
- 東京 1,072→1,113円
- 神奈川 1,071→1,112円
- 大阪 1,023→1,064円
- 埼玉 987→1,028円
- 愛知 986→1,027円
- 千葉 984→1,025円
各都道府県で引上げが行われた場合の全国加重平均は1,002円となります。この場合、全国加重平均の上昇額は41円(昨年度は31円)となり、昭和53年度に目安制度が始まって以降で最高額となります。また、引上げ率に換算すると4.3%(昨年度は3.3%)となります。

参考リンク
令和5年度地域別最低賃金額改定の目安について(厚生労働省HP)