メンタルヘルス不調時の対応「人事・労務担当の人に相談した」が2.0%(日本能率協会調査)
※写真と記事内容は、一切関係ありません。 |
日本能率協会グループが、全国のビジネスパーソン1000人に対して意識調査を行い、その結果を公表しました。なお、本調査対象は(株)日本能率協会総合研究所「JMAR リサーチモニター」のうち全国20〜69歳までの正規・非正規就業者となっていますが、回答数は男性が7割強となっていること、また調査方法がインターネットとなっていることに留意してください。
さて、今回の調査では、「給与」と「コミュニケーション」が取り上げられていますが、ここでは近年特に課題となっている精神的な健康状態(メンタルヘルス)について取り上げます。詳細については、以下の関連リンクをご参照ください。
まず、メンタルヘルスの現状を知るために、直近3年間で仕事をしていてメンタルヘルスに不調を感じたことがある人についてみると、40.4%の人が「ある」と回答しました。このうち、どのようにメンタルヘルスの不調に対してどのように対応したかについては、「特に対応はしていない」が最も多く44.3%と最も多く、次いで「自分の頑張りで乗り越えた」が21.3%となっています。そもそも仕事にストレスはつきものですから、そもそも不調の程度が軽かったのか、または周囲に対応できるしくみがなかったのかは明らかではありませんが、半数以上は自分で解決しているケースが多いようです。
ところで、「周囲に対応できるしくみ」として、近年は社内に相談窓口を設置しているケースも増えてきています。このような場合、どこに窓口を設置するかご相談いただくこともありますが、「人事・労務担当の人に相談した」が2.0%にとどまっており、一般的には人事担当者には相談しづらいようです。一方、社内の資源で対応する場合には上司や同僚に相談するケースが8.7%と多くなっており、ラインマネジメントが重要となるでしょう。
別の話になりますが、本調査では、「職場の飲み会で、あなたが食べたい料理は何ですか」とか「職場の飲み会で、あなたはどんなことを話しますか(聞きたくないのはどんな話ですか)」といった調査結果も公表されています。この中で、聞きたくない話は仕事のアドバイスや社内のウワサ話が高くなっています。忘年会に参加することが多くなる時期ですが、やはり飲み会でまで仕事の話はききくないという人が多いようですね(笑)。
■関連リンク
第2回「ビジネスパーソン1000人調査」職場に関する意識アンケート結果(日本能率協会HP)