毎月勤労統計平成25年の速報が公表〜給与総額は前年と同水準〜
※厚生労働省発表資料より抜粋。 |
厚生労働省が毎月勤労統計調査平成25 年分結果速報を公表しました。
まず賃金についてみてみましょう。平成25年の一人平均月間現金給与総額は、規模5人以上で前年と同水準の314,150円となりました。その内訳は、基本給などの所定内給与が0.6%減の241,338円、残業代などの所定外給与が1.8%増の19,097円となり、ボーナスなどの特別に支払われた給与は2.1%増の53,715円となりました。
次に労働時間についてみると、平成25年の一人平均月間総実労働時間は、前年比1.0%減の145.5時間となりました。その内訳は、所定内労働時間が1.3%減の134.9時間、所定外労働時間が2.3%増の10.6時間です。
このように、景気の回復傾向の影響は、昨年は基本給などの所定内給与にまでは及ばず、所定外給与と特別に支払われた給与の増加にとどまりました(物価上昇のため実質賃金は0.5%減)。所定外労働が増えていることから、仕事は増えているようですが、その恩恵は基本給を引き上げるまでには至っていないようです。また、パートタイム労働者の割合が3%増加していることからも、企業の景気先行きに対して楽観的でない姿勢が読み取れるでしょう。
■関連リンク
毎月勤労統計調査 平成25年分結果速報(厚生労働省HP)