千葉労働局管内で行われた建設現場の一斉監督の結果
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埼玉労働局、千葉労働局、東京労働局、神奈川労働局の首都圏4 労働局は、合同で、死亡者数の多い建設業の労働災害防止を図るため、昨年12月に建設現場の一斉監督を実施しました。
この中で千葉県では、83現場で監督が実施され、このうち68.7%(57現場)に労働安全衛生法違反が認められ、改善指導が行われました。
特に、重篤災害につながる足場や高所の作業床等からの墜落・転落防止に関する法違反については、5割を超える現場(46現場、55.4%)で認められたことが報告されており、具体的には、「足場等の作業床未設置、手すり等無し」や「高所の作業床の端、開口部に手すり等無し」等が挙げられています。また、元請事業者の安全衛生管理面に関する違反が36現場(43.4%)で認められる結果となりました。
このような結果を踏まえて、千葉労働局は、建設工事現場に対する監督指導を重点的に実施するとともに、死亡・重大災害防止に有効なリスクアセスメント等の導入についても積極的に指導を行う方針としています。また、法令違反を繰り返す事業者や法令違反を原因とする死亡・重大災害を発生させた事業者、さらには、労働災害を隠すなど悪質な事業者については、司法処分を行うなど厳正な対応を行うとしており、来年度においてもこの取り組みを進めるとしています。
■関連リンク
墜落・転落防止を重点に83箇所の建設現場を一斉監督(千葉労働局HP)