今日の記事、ざっくり言うと…
- 神奈川県中小企業団体中央会が平成28年度中小企業労働事情実態調査報告書を公開
- 賃金改定の実施状況については、「引き上げた」が50.8%で最も多く、その内容は定期昇給が52.1%
- 賃金改定を実施した事業所の平均昇給額の平均額は5,809円
神奈川県中小企業団体中央会が平成28年度中小企業労働事情実態調査報告書を公開しました。本調査は、中小企業の経営、労働時間、雇用環境、賃金など様々な事項について調査されているものです。
今回は、本調査結果のうち、賃金改定に関する部分についてみてみましょう。
- 賃金改定の実施状況については、「引き上げた」が50.8%で最も多く、その内容は定期昇給が52.1%
- 決定要素は、割合の多い順に①企業業績(67.7%)、②労働力の確保・定着(45.0%)、③世間相場(22.7%)
- 賃金改定を実施した事業所の平均昇給額・昇給率についてみると、平均額は5,809円、平均昇給率は2.07%となりました。
以上のように、中小企業でも半数の企業が賃金の引き上げを実施しているようですが、実際には企業規模によって割合が大きく異なることに注意が必要です。たとえば、1~9人の事業所では引き上げを実施した事業所は35.2%なのに対して100~300人の事業所では73.8%でした。
改定額は昨年に比べて減少していますが、5000円を超える金額を維持しています。多くの企業で今年の昇給の時期が近づいていますので、参考になる資料として一読してみてはいかがでしょうか。
参考リンク
平成28年度中小企業労働事情実態調査報告書を公開しました!(神奈川県中小企業団体中央会HP)
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