労働政策審議会建議「今後の労働安全衛生対策について」が公表されました
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厚生労働省の労働政策審議会は、本日、厚生労働大臣に対し、今後の労働安全衛生対策について建議を行いました。今後この建議をふまえた労働安全衛生法の改正が検討される見込みです。今回の建議は、平成22年の労働政策審議会の建議に基づく労働安全衛生法改正法案が衆議院解散により廃案となったことを踏まえ、この法案 に盛り込まれていた「メンタルヘルス対策」「受動喫煙防止対策」「型式検定等の対象器具の追加」 のほか、平成25年度を初年度とする第12次労働災害防止計画で検討することとされた事項も含めて、安全衛生分科会で検討を行った結果に基づくものです。
本建議の主な項目は以下のようになっています。
「今後の労働安全衛生対策について」のポイント
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特に多くの関心を集めると思われるのがメンタルヘルス対策の内容でしょう。本報告書では5つの項目があげられています。
- 労働者がメンタル不調となることを未然に防止することを目的とする新たな仕組みとして、事業主が、医師または保健師によるストレスチエックを行い、労働者の申出に応じて医師による面接指導等を実施し、必要な措置を講じることなどを設けること
- 職場環境の改善の1つの方法として、労働者個人が特定されない形で職場ごとに集団的に分析された評価結果を入手し、職場ごとのストレスの状況を把握し、職場環境などの改善に生かすという方法も考えられること
- 労働者のストレスの状況を把握するための検査の項目については、国が標準的な項目を示すこと
- 労働者のストレスの状況を把握するための検査やその結果を踏まえた面接指導について、効率的・効果的に実施されるよう国が必要な支援を行うこと
- 不利益取扱いの禁止および不利益取扱いと判断される行為を示すこと
■関連リンク
労働政策審議会建議「今後の労働安全衛生対策について」を公表します(厚生労働省HP)