厚生労働省が「労働者派遣事業報告書」(令和3年度報告)集計結果(速報値)を公表しました。労働者派遣法では派遣元事業主に対し、それぞれの事業年度毎の運営状況についての報告書を厚生労働大臣に提出するよう定めています。令和3年度の集計については、報告対象期間(各派遣元事業主の事業年度)の末日が、令和3年4月1日から令和4年3月31日の期間内に属する報告について集計したものです。

公表された資料によれば、派遣労働者数は約209万人で対前年度比8.6%増となりました。派遣労働者のうち①無期雇用派遣労働者は775,804人(対前年度比:8.8%増)、有期雇用派遣労働者 1,316,501人(対前年度比:8.5%増)となりました。次に派遣先件数についてみると、約75万件で対前年度比 0.1%減とほぼ横ばいでした。ただし、派遣先件数は令和元年から2にかけて急増したため、その反動とみることもできるでしょう。また、派遣先件数が横ばいにもかかわらず既に派遣労働者を受け入れている事業所での受入数が増加したものと思われます。

派遣先件数(厚生労働省HP)

年間売上高は8兆2,363億円で対前年度比7.7%増となりました。また、派遣料金(8時間換算)の平均は24,461円(対前年度比:1.1%増)、派遣労働者の賃金(8時間換算)の平均は15,698円(対前年度比:0.7%増)となりました。

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参考リンク

令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)(厚生労働省HP)