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厚生労働省が「令和5年賃金構造基本統計調査」の結果を公表しました。「賃金構造基本統計調査」は、全国の主要産業に雇用される労働者の賃金の実態を、雇用形態、就業形態、職種、性、年齢、学歴、勤続年数、経験年数別等に明らかにすることを目的として、毎年6月分の賃金等について7月に調査を実施しているものです。

一般労働者(短時間労働者以外の常用労働者)の賃金(月額)の水準は次のような結果でした。

  • 男女計 318,300円(前年比 2.1%増)(年齢43.9歳、勤続年数12.4年)
  • 男性 350,900円(同 2.6%増)(年齢44.6歳、勤続年数13.8年)
  • 女性 262,600円(同 1.4%増)(年齢42.6歳、勤続年数 9.9年)

男女計の前年比2.1%増(賃金318,300円とともに令和6年1月24日公表の速報から変わらず) は、平成6年に2.6%増となって以来29年ぶりの水準となりました。しかし、男女間賃金格差(男=100)は74.8(前年差0.9ポイント低下)となり、格差が若干拡大した形となりました。

次に短時間労働者の賃金(1時間当たり)は次の通りです。

  • 男女計で1,412円(前年比3.3%増)(年齢45.2歳、勤続年数6.3年)
  • 男性 1,657 円(同2.0%増)(年齢41.9歳、勤続年数5.2年)
  • 女性 1,312円(同 3.3%増)(年齢46.6歳、勤続年数6.7年)

このように、令和5年は前年に比べて賃金の上昇がみられました。しかし、正社員では女性の賃金の伸びは男性に比べて低く、男女間の賃金格差が広がる結果もみられました。

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参考リンク

令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(厚生労働省HP)