新しい時代の働き方に関する研究会において、「労働者の働き方・ニーズに関する調査について(中間報告)」が公開されました。そこで、今回はこの中でも労働者がどのような働き方を希望しているのかを取り上げてみてみたいと思います。

「あなたは将来、どのような働き方をしたいと思っていますか」という問いに対して、最も多い回答は「なりゆきにまかせたい」で31.3%、次いで「わからない」が25.2%で、過半数が自分のキャリアに関して具体的なイメージを持てていないことが明らかになりました。

その内訳をみると、「なりゆきにまかせたい」「わからない」の合計割合が最も高いのは、職業別では運搬・清掃・包装等の職業で78.3%でした。そのほか、サービス業(接客、飲食物調理等)や販売の職業などでも高い傾向にあります。また、年収別では、「なりゆきにまかせたい」「わからない」の合計割合は、「年収:わからない」が最も高いのですが、わかるところでみると、年収が低いほど高い傾向がありました。収入の低い現場での作業に従事している労働者が、将来のキャリアが描きにくいようです。

次にリモートワークに関する調査についてみていきましょう。「今後、リモートワーク(自宅等、オフィス以外の場所で働くこと)をしたいと思うか」について、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計割合は、39.4%でした。さらに、「そう思わない」と考える人の割合は39.9%にのぼりました。

これを年代別にみてみると、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計割合は、年代別では30代が最も高く45.9%出会った一方、最低は70代で19.2%でした。このようにしてみると、世代によってリモートワークへの志向は異なるといえそうです。また、30代であっても、リモートワークに積極的な人の割合は半数に及びませんでした。

このような結果は、今後のリモートワークの在り方への見直しを考えるうえで、十分検討する必要があると思われます。

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参考リンク

新しい時代の働き方に関する研究会 第9回(厚生労働省HP)